「イニシエーション・ラブ」的な

イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)

イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)

メフィスト作家がこんなに正統派な恋愛小説を書くなんて!」って読みながら思ってた。
そして読み終わると「やっぱりこの人、メフィスト作家だ!」と納得してしまっていた。
いろんな意味で現実の恋愛をリアルに描いている作品だと思う。
時代設定がやや古いのがまたよかった。
携帯電話じゃなくって家電を使うところなんかは出会った二人の初々しい関係が際だってて素晴らしいと思う。
「友達以上恋人未満」の関係での二人は本当に読んでてほんわかしてくるが、サイドBに行くにつれてだんだんと実際の恋愛ならではの壁にぶつかっていく感覚も好き。