「共喰い」的な

共喰い

共喰い

あの受賞会見は実は作戦だったのではないか、と思ってしまう。
あえて受賞会見での態度を見せてこの作品の正統性を際だたせるという作戦。
そんな変なことを思ってしまうくらいこの作品は芥川賞らしい作品だった。
作中に出てくる方言(作者が住んでる山口の方言?)がものすごく心地いい。
そして文章からものすごい泥臭さみたいなものを感じた。
そして土砂降りの中でのラストの盛り上がり方は本当に素晴らしかった。
受賞後はどういう作品を書くかがすごく気になってしまった。
これを含めて全てが田中さんの計算なんじゃないかって勝手に思ってる。