「『ナウシカ』と『おもひでぽろぽろ』を見ました」的な

「わーん。金曜ロードショーの『ラピュタ』を見逃しちゃったよー。ついったーだとみんなして『ラピュタ』のことばっかり書くんだよう。ねえ! どうすればいいの? 僕に未来はないの? そして涙の数だけ強くなれるの?」
「ててててっててー。Tポイントカード!(アルカノイド名人)」
というわけで『ラピュタ』を借りにいったのですが、やっぱり日テレの力はすごかったようですべて借りられていました。
何も借りないで帰るのもあれなので、ジブリコーナーから二作ほど借りていくことに。
借りたのは
風の谷のナウシカ』と『おもひでぽろぽろ』です。
とりあえずこれを見終わるころには『ラピュタ』も借りられるでしょう。(この日はジブリコーナーがごっそりと借りられていた。みんなおなじことを考えている様子)
実はこの二作品、僕は未だに見たことがなかったのです。
正確には見たことはあるんでしょうが、物心がつくかつかないかという時に親に見せられていたため、内容を全く覚えてないのです。
そこで既に二作品とも鑑賞済の友人で小説仲間のうさぎ鍋竜之介氏を家に招き入れ観賞。
まずは『ナウシカ』。

風の谷のナウシカ [DVD]

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よく独り言を言う子だなあという印象からスタート。そしてキツネリスのテトが超かわいい。ぬいぐるみ欲しいね。
あと思ったのが話の構図が『もののけ姫』に似てるなあということです。自然をこわそうとする人間達、それに反抗する自然、自然との和解を求める主人公みたいな。
それとこれは僕が過去にナウシカを見ているにもかかわらず背景が思い出せなかったということにも繋がるんですが、対立構造が少し複雑な気がしました。今の自分は竜之介氏の解説のおかげもありなんとか理解できたのですが、当時保育園だか幼稚園だったかわかりませんが幼い僕にはとうてい理解できなかったと思います。
小学生の僕でもわかったかどうか。
ともかく描写の美しさ、そして音楽の良さは、さすが宮崎駿、さすが久石譲といった感じです。
そして次に『おもひでぽろぽろ』。
おもひでぽろぽろ [DVD]

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これは僕的にヒットでした。というか子供の時よりも今のほうがおもしろく見られる感じがしました。
というのも小学五年生の時の描写がリアルすぎる。よくここまで細かく描けるものです。描いているのは大人であるはずなのにね。
見た感じは「アラフォーのスローライフ」的な話かと思ったんですけど、ウィキペディア見てみたらタエ子さん27歳だったよ。僕的にどストライクな年齢ですよ!(誰も得しない情報)
というか絶対描き方で損してるってタエ子さん。特に顔のシワで損してるって!
この映画はギバちゃんがものすごく良い仕事をしてる。その柳葉敏郎氏が声をあてているトシオが終始田中義剛さんにしか見えなかった。たぶんトシオは有機農業に失敗したら生キャラメルを作り出すことでしょう。
たぶんこの『おもひでぽろぽろ』の感想はいわゆる都会と言われている地域で生まれた人といわゆる田舎と言われている地域で生まれた人とでは見方がちがうんだろうなーと思います。
僕はどっちかっていうと田舎側、つまりトシオ達の立場でこの映画を見てしまいます。というのも写っているところ写っているところ「あれ? これ舞台地元?」みたいな感じになりました。(山形ではないので芋煮会はやってないけどさ)
これを見てるとどれだけ僕は小学校生活をなんとなく過ごしてきたかっていうのがよくわかります。あんなに思い出ないもの小学生時代に。(あるにはあるけど引くほど暗い話になるのでやめとこう)
こういう風になんにも考えずにただ楽しめる作品は非常に良いですね。


この二作品を見終わったので再びレンタルDVD屋さんに行きました。まだ『ラピュタ』が全部借りられていたので今度は『海がきこえる』を借りてきた。
僕のジブリ鑑賞会はもうちょっとだけ続くんじゃ。