「いまさらだけど『崖の上のポニョ』を見ました」的な

崖の上のポニョ [DVD]

崖の上のポニョ [DVD]

実家でDVDを買っていたようなので、家族が寝静まった後一人で鑑賞。
リサさんが素敵すぎて死ぬ。
リサさんはもしかしたらジブリの女性キャラの中で一番好きかもわからないです。(次点 月島雫「耳をすませば」)
あと声優陣では長嶋一茂が一番良い仕事してた。所ジョージもよかったけど、バズ・ライトイヤー(「トイストーリー」)ほどははまってなかった気がします。
ここからネタバレを含めた感想になるので、ポニョを未見の方は思いっきりブラウザの×ボタンを押しちゃってください。









えーとリサさんが可愛いって話でしたっけ?
とりあえずリサさんのコート姿がものすごく良い。それにボブカットは正義だね。うん
とリサさんの話ばっかりしてもしょうがないので本題へ。
見る前からネットの評判等で知っていたことですが、やっぱり一見しただけでは物語の設定や背景がわかりにくい話だと思います。僕の中でもいろいろ疑問が残りましたし。
結局、フジモトがやってたあの除草剤もどきは何なのか。
そしてリサさんがあの嵐の中、宗介を連れてわざわざ危険をおかしてまで崖の上の家に帰った理由(これは話の中で「この家の明かりを頼りにしてる人がいるの」的なことを言ってましたが、それだけであれだけの危険を冒すのか)とか、あの長嶋一茂演じる宗介の父親がたどりついた船の墓場的なところのこととか。
ラストあたりは疑問だらけです。
あの老人達とリサさんがいたあの空間とか。
あれは「天国だと思ったら、実は違うんだぜ」みたいなことを狙ってただけなのか。
それとリサさんとポニョの母親がやけに親密になってるんですが、一体何を話していたのかとか。
あげていったらきりがないわけです。
ただその謎が一杯あって、消化不良なところが『崖の上のポニョ』の味であるとするならば、この映画は評価すべきじゃないかと僕は思ったりしてます。
wikipedia

本作は、ストーリーの起承転結が明確になっておらず、ほとんど伏線が存在しない。突然に天変地異が起こっても、詳しく理由が説明されることなく、全体的にやや消化不良気味のまま物語が収束するなど、スピード感と勢いを重視したストーリー構成となっている。この点について、宮崎監督は「ルールが何にも分からなくても分かる映画を作ろうと思った」「順番通り描いてくと、とても収まらないから思い切ってすっ飛ばした」「出会って事件が起きて、小山があって、最後に大山があってハッピーエンドというパターンをずっとやってくと腐ってくる、こういうものは捨てなきゃいけない」と話している。

とあります。
起承転結を明確にさせて伏線を回収していけば、ある程度のおもしろさは保証できると思います。けどこれらの保証をあえて捨てて、面白い映画とは何かというのを追求するという宮崎駿監督の行為は評価できると僕は思いました。
ただ「最後に大山があってハッピーエンドというパターンをずっとやってくと腐ってくる」と言ってもポニョのラストもどっちかっていうと大山があってハッピーエンドじゃないのかなあとか思ったりするんですけどね。
それにしても崖の上の宗介の家での描写が僕は大好きでした。
あそこが僕的に本編です。
『トトロ』に通じる気持ちいい家の中での描写はさすがジブリ宮崎駿監督だと思いました。
リサさんと宗介とポニョのやりとりは完璧です。
家族同士が呼び捨てで呼び合うってのもいいですね。(これで宗介の父親がリサのことを「さん」付けだったら笑う)
宗介が「リサ」と母親を呼び捨てにするのは、「クレヨンしんちゃん」でしんのすけが「みさえ」って母親を呼び捨てにする感覚と同じですかね。
リサさんも「耕一」って夫のことを呼び捨てにしてるのがいいですね。結婚して子供ができてもそういう呼び方で呼び合ってる夫婦って素敵ですね。
あと最後にどうでもいいことなんですが
赤ちゃんを連れてた家族とか町の人とかに言いたいんですが。
子供が二人だけで小さいヨット乗ってきたら……普通助けない?
明らかに小さな蝋燭を渡してる場合じゃないんじゃない?
敬礼して健闘を祈って、応援してる場合じゃないんじゃない?
船に乗せるなり、目的地に連れていくなりするんじゃない?
まあそこがあの世界のいいところかもしれませんけどね。
なんだかんだいって結局僕はポニョは好きでした。
たぶん大学が始まるまで何回か見ると思いますよ。
最後に
リサさんかわいいよリサさん。