「映画『ソラニン』を見てきました」的な

公開終了ギリギリに滑り込みで観てきました!
良かった……本気で良かった。映画って本当にいいもんですね!
原作に忠実に作ってる感じで世界観が失われずにいい映画化でした。
というわけでネタバレガンガンで行くぜ!




と言っても本当に原作通りなのでネタバレらしいネタバレもできない感じですが……。
改めて原作を読み直したけど台詞ひとつひとつが原作通りな感じです。
ここまで原作に忠実だと映画版ではカットされてるシーンとかが気になっちゃいました。なんでここのシーンカット? みたいな。
おじいさんがビリーに手紙渡すところとか、種田に似た小さな男の子にギターを聞かせるところとか僕が好きなシーンがカットされてたのは少し悲しかったです。(そりゃ尺の都合とかあるだろうけどさ)
あと思ったのはビリーがかっこよすぎ! 俳優さんがイケメンというところもあるんですけど、映画版だけだと男気があって熱くてクールなドラムマンみたいになっちゃってる。
ビリーはもっとかっこ悪くてもいい気がします。女々しくて小心者で芽衣子をひたすら好きなんだけどそれでも気持ちを伝えることができなくて……そんなビリーが僕は好きなんですが、映画ではビリーの感情とかがあまり描かれてなかったのが少し残念でした。(芽衣子のことが好きとかそういう描写もなかったし、肉まんも出てこなかったし)
でもやっぱりソラニンソラニン。映画も素晴らしい青春モラトリアム映画になってました。
あと僕がめちゃくちゃ感情移入して泣いてしまったのは4月から働き出したりとか5月病になったりとかしたなかでだんだん種田とか芽衣子とかの感情が自分事のように感じていってしまったんです。
将来に対する漠然とした不安とか、今の生活ってどうなんだろう……とか、何のために働いてるのよ、そもそも生きるって何さ、幸せって何さってこととか日頃考えてることと同じことを種田や芽衣子や加藤やビリーも考えてるんですよね。
これは初めて原作を読んだ18歳のころには全くなかった感情で……改めて映画と原作を読んで、いかに浅野いにお先生が社会に放り出されたばっかりの若者の心理描写が秀逸に描かれているかということがわかりました。
ぜひ僕と同世代の方には観てもらいたいと思いました。僕と同じく5月病にかかっている人は是非。
そして俳優の方々の演技も素晴らしかったです。
特に加藤役のサンボマスターの近藤さん。演技が上手い、っていうかもう完全に加藤でした。脱帽。
あと宮崎あおいさん可愛い! すごく可愛い! 本当に可愛い! 終始可愛い!
もう公開は終わりますが、9月にDVDが出るので観ちゃえばいいんじゃないかな! 僕はたぶんDVD買います!